みこと先生のメンズエステ歴10年を振り返る特別企画。「メンエスデビュー関西編」「神奈川・東京掛け持ち編」「お悩み相談・講師みことさん誕生編」として3回に分けて紹介していきます。一人の女性がセラピストとしてメンズエステと向き合ったお仕事ノンフィクションです。
メンエスデビュー関西編
私は今28歳で18歳の頃から
メンズエステをスタートしているので
歴は10年になる。
また春が来ると歴自体は11年。
経験店舗数は過去自営店も含めると
ちょうど10店舗となります。
私のメンズエステの歴史と
成長、店舗の辞め方、向き合い方など
少しでも誰かの参考になればと思い書かせていただきました。
時給1500円のバイト
メンズエステ。
私はメンズエステとは知らずに
始めていました。笑
メンズエステをなぜ始めたのか。
18歳の頃、私は大学に行っていた。
実家から大学までは通える距離でしたが
一人暮らしがしたくて
仕送りいらないから!の約束で
一人暮らしさせてくれた。
だからこそバイトしながらの学生生活となる。
メンズエステ求人を見ていたのではなく
(そもそもメンズエステの存在自体知らなかった)
普通の某有名求人を見ていて
時給1500円のバイトを見つけた。
その頃の私からすると時給1500円はでかい。
とある個人リラクゼーション店でした。
(今考えると安いのかな。笑)
面接に行った。カフェでした。
男性と女性の2人がいた。
オーナーと技術講師の方でした。
『女性もたまにくるんだけど男性が多く来店するけど大丈夫かな?』
『鼠径部リンパもしっかり流さないと
健康によくないから流すんだけど
できそうかな?』
『リンパを流しやすくするため紙パンツは
Tショーツだけど大丈夫かな?』
こんな質問がきたが
幸いにも私は全然オッケーだった。
お兄ちゃんがいたのと男友達も多かったし
お風呂上がりのお父さんは基本真っ裸でヨガをするルーティーンがあったので(笑)
男性に対する抵抗が全くなかった。
なんの違和感もなく
『綺麗なリラクゼーション店でバイトだ!』
という意識でメンズエステを始めていた(笑)
そんなメンズエステ経験1店舗目。
入店前に超ーー軽い技術講習があった。
30分ほどで終わったと思う。
あ、こんなに鼠蹊部ギリギリいくんだ!
と少し思った。
『鼠径部リンパしっかり流したらお客様喜ぶからね。最初はそれだけ意識したら大丈夫よ。嫌なことされそうになったらお客様の手を叩いてもいいからね。それとそういうことはすぐ連絡してね。』と。今考えると、メンズエステ的な深さはそんなに教わることはなかったが、セラピストを守ろうとする意識はすごくあったお店だったなぁと。
初めての鼠径部リンパのトリートメント
出勤1日目。
集客しないと!とかいう意識は一切なく
(そもそもセラピスト個人がするTwitterとかブログ更新のシステムがない)
お部屋に入室。あー綺麗なお部屋。
確かマニュアル表あるから見ててね!と
言われていたなぁ。さて見るか。
なるほど。お部屋のお掃除するのね。
よししよう。うん綺麗だ。
なんだ掃除のおばちゃんみたいな仕事だな。笑
これで時給1500円はヤッホーでしかない。
よし、制服着ないと。
あら。けっこうミニスカートだな。
へぇ、なるほど。
(その頃の私は普段ミニスカート全然履いていたので全く違和感がなかったw)
そんなこんなでオーナーから連絡が。
『新規◯◯さん△分コース×円いただいてください。』
初仕事だ!急に緊張してきた。
掃除は完璧だ。何話そう!!あたふた!
ドアが開く。
メンズエステ初のお客様は
ぽっちゃりした小さな優しいおじさまであった。
全身のトリートメントをしながら、鼠径部リンパを通ると、おじさまが喘いだ。腰を張り出した。
私『えっ、、、(笑)』
初めての体験に時が止まった。
びっくりしたのと、笑いそうになったが、笑っちゃダメだと。深呼吸した。
試しにもう一度鼠径部リンパのトリートメントする。
おじさまが腰振って喘ぐ。
あーー鼠径部リンパってそういうこと?
ん?でも待て。そうなの?
まぁいっか。あとでオーナーに聞こう。
一旦腰振らせておこう。←
(昔から私は度胸だけはあった。怖いもの知らずだったのだ。長所でもあり短所でもある。)
お客様『新人さん、これからどんどん伸びていってね。かわいいだけじゃだめなんだよ〜』
そのお客様は初めて会った方だからすごく印象に残っているが二度と来てくれることはなかった。
この言葉がしっくりと理解できるまで3、4年ほどかかった。
『かわいいだけじゃダメなんだよ?ん?まずリラクゼーションでかわいさ要るのね。でもそうだな。施術もっと上手くならないとな!』よく理解できないまま、なんとなく理解したつもりだった。(笑)
1人目のお客様を終えて
オーナーに聞きたいこといっぱいあって聞いた。
『鼠径部リンパしたら喘いでたんですけど、そんな感じなんですか?びっくりしました。』
『技術がまだまだっぽいんですけど、講習ってあの1回だけですか?これで接客しても大丈夫なのか不安です!』
オーナーからの返事は
『気持ちよくトリートメントもするんだけど、しっかり喘がせてなんぼだから!
メンズエステってそういうところなの!トリートメントで身体をほぐすんだけど、男性を楽しませてあげる場所なのよ!』
『数を重ねるうちに上手になるから大丈夫よ!』とのことでした。
へぇ〜。男性を楽しませる。。トリートメントだけじゃないのね。さっきのお客さん、楽しんでそうではなかったよなぁ。うーん。
その頃、在籍したお店は新人セラピストを全力で推してくれる店で、ほいほい電話が鳴って予約がきた。
お客様『下半身だけ90分お願い!』
私『はーい!』
鼠径部を長くしているとお客様は喜んでいた。
タッチの仕方を教えてくれた。
お客様『こんな感じでサワサワ触ってみて?』
私『こうですか?』
お客『もっと優しい感じ!触れるか触れないかくらいの!』
私『こう?』
お客『そう!!いいね!は〜ん♡』
素直すぎる私はお客様の言うことを
全て真剣に聞いていた(笑)
ただ超真剣に聞くからか、
お客様も超真剣に教えてくれた。
今思うと1店舗目、来店されるお客様
みんないい人だった。すごく恵まれていたと思う。私がまだ18歳のピュアな女の子だったから優しく教えてくれたのかもしれない。
そんなに上手でもないのにリピート率はあがってきた。若さとピュアさと楽しく会話できてたからだと思う。今分析すると、見た目でのファンが多かった気がしてる。万人受けする見た目ではないが、目も丸くて顔も丸顔で、一部の男受けはするふわふわした見た目であったからだと思う。
忘れられない経験
メンズエステに慣れてきた。
かわいい子が鼠径部して、楽しく会話してたらいいんでしょ。
知らず知らずのうちに天狗になっていた。
在籍して半年たたないうちに
店舗でのランキングは3位になった。
でも1、2位にはなれなかった。
私的には3位で全然よかった。
たのしく楽にバイト代稼げたらいいからだった。
お店側から提案のメッセージがきた。
『みことちゃん、どんどんお客様ついてきたね!今時給でやってくれてるけど、
歩合と時給選べるの。どっちがいい?』
歩合の方選ぶと、
お客様が支払ってくださった分の
5割は私に入って5割はお店側に入る。
ただお客様が来られないときは0。
お客様も来てくださっていて
歩合の方が確実に稼ぎ的には良かったが
一人暮らしの私は絶対にお金入らないとダメだから、安定的な時給をチョイスした。
時給ということは
お客様を接客していなくてもお金は入るのですね。
その頃の私は楽な方を選びたくて、
お客様を極力呼びたくないなぁと考え出した。
お客様が次いつ出勤なの?次の予約とりたい!と言ってくれても、予定が決まってるにも関わらず、『まだわからないの〜』とはぐらかす。
施術中、明日の学校のこと考えたりして、上の空のときもあり、お客様の会話を聞き流すこともよくあった。
リピート率はどんどん下がり
私の望み通り、安定的な時給で暇になった。
暇な空き時間、お菓子を食べながら
大学の友達と電話するのが好きだった。
メンズエステをなめきっていた私は
しまいにはとあるお客様接客の際に
イヤホンしながら接客していた。(引くw)
後日、今でも忘れられない経験をする。
お客様が来られた。
いつも通りチャチャっと終わらせるぞぉ〜。
120分の施術、40分ほど終えたところで
お客様が『君、すごく勿体無いねぇ。』と。
お客様が起き上がり、私の横に座り、
私の目を見ながら
『君、すごく人あたり、愛想もいいのに
なんでそんなにマッサージ、テキトーにするの?バイトだから?お客はなんで来ると思う?この時間を買って素敵な女性に心も身体も癒されたいからくるんだよ。』と。
私の目をずっと見ながら言ってくれるので
私はとりつかれたように
動けなくなって心が苦しくなって
涙が出てきた。
お客様はお金を置いて途中で帰られた。
畳みかけるように
昨日イヤホンをして施術していたことが店舗にばれ、私は速攻クビになった。
メンズエステ、クビになった経験は
最初で最後である。
1店舗目、全面的に私がクソであった。
メンズエステと距離を置きたくて
半年ほど、他のバイトをしていた。
これも接客業である。(鳥貴族なんだけどねw)
お金の交換でサービスを買い取る。
金額と同等のサービスでないと
損するのはお客様。
金額以上のサービスを提供できれば
お客様は喜ぶんだろうな。
焼き鳥見ながら色々考えていた。
私、メンズエステでなにしてたんだろ。
あとで色々と後悔した。
距離をあけたが、
あのお客様の目が忘れられなくて
もう一度メンズエステを試したくなった。
※これから2店舗目入店のことを書いていますが、事前に発信しておきます。
【メンズエステは風俗行為(ハンドサービスなど)をすることは法的にアウトです。それをオーナーからしっかりと説明されないままメンズエステをやっていた。だから下記で葛藤しているということを理解したうえで読んでください。】
意識が変わってからの2店舗目
『メンズエステ 京都』で検索をかけた。
何店舗か出てきた。どこがいいのかわからなかったので、1番上に出てきたお店のホームページを見た。
ホームページに求人の欄があった。
すぐに連絡し、明日面接。
面接をした。女性オーナーでした。
メンズエステは2店舗目だったけど
未経験と伝えたので技術研修をしてくれた。
といっても30分ほどのライトな感じだったから1店舗目とあまり変わらなかった。
変わっていたのは『私の意識』でした。
来てくださった方々に楽しい時間を
過ごしてもらおう!
この店も新人を積極的に
押してくれて予約が入った。
意識が変わった私は
メンズエステが楽しかった!!
お客様が楽しそうにケラケラ笑っている姿を見ると気持ちが幸せになった。楽しんでもらうことって、こんなに楽しいんだなぁ。
その頃私は大学を途中で辞め、整体の学校へ。
(↑この辺を話すと長くなるので、メンズエステの話だけでお話を進めます!ちなみにバイトはメンズエステと普通のリラクゼーション店と掛け持ちしていました)
お客様に楽しんでいただくだけじゃなくて
トリートメント技術も徐々に深めていった。
お客様は鼠径部だけを望んでいるわけではない方が多いんだなぁ。私のその頃のリピーターさん達はそんな感じだった。
いい成長の仕方をしていっているときに
悪夢はふいにきた。
ここにきて『抜いてくれ客』に出会う。
客『なぁ抜いてぇや』『さわってぇや』
私『….ハッ!?』
客『ねえちゃん抜いたことないん?だから客つかへんねんでぇ。抜くまでがメンズエステやで。みんなやっとるわ』
私『、、、、そうなの?みんなやってるの?』
のまれそうになった。
ただ、幸いにも私はへんてこな潔癖症だった。
ぬるぬるぎんぎんしたもの(笑)を
握りたくなかった。触りたくなかった。
客『さわってぇや!(手を引っ張ってきた)』
私『え、なにそれ、もし発射する時どこに出すの!?』
客『ちゃんとお腹の上に出す!!絶対こぼさへん。内緒にするから。』
私『え、むり、臭くなるやん、嫌だごめんなさい😂😂』
ドストレートに言っちゃった(笑)
(このやりとり今ならかなり笑える)
だだこねるギンギンなお客様を
力ずくでおこしてシャワー室へ案内した(笑)
その次のお客様は畳みかけるように
本番しないと帰らない!客だった。
ろくに経験のない私からしたら
『はぁ!?!?!?!?』でしかなかった。
私『エッチできるお店行ってください!!京都にも大阪にもあるらしいですからぁ〜!!!私よりスタイルいいですよ、きっと〜!!!』なんとか帰した。。
怒涛の1日であった。家に帰ってすごく疲れた。誰に相談することもできず、
オーナーにも言いづらかった。
『今日はたまたまだ。』
そう言い聞かせるしかなかった。
しかし抜いて客は定期的に来店する。
確かに鼠径部すると興奮するよね。
メンズエステってなんなの??
煽るだけ煽ってお客様しんどいんじゃないの?
これ抜いてあげた方がいいの??
だからセットってことなの?暗黙の了解なの?
やった方がいいの?お客様今より喜びそうだよね?
血迷った。してしまいそうになった。
ただ幸いなことに先ほども書いた通り
へんてこな潔癖症が、なんとかメンズエステを繋ぎ止めていた。
『む、むりだ、さわれない、、、』
私ってメンズエステ向いてないんじゃない?
みんな抜いて欲しそうだもん。
抜いた方が楽だよね?
ギンギンで帰るってなに?
もしかして抜ける子しかできない仕事なんじゃない?
こんな迷っている中
さらにストレスはやってくる。
客『ここのナンバーワンの子の抜き方がほんまに上手いねん。あれは神の手やで。』
客『○○ちゃんは舐めてくれる。ねえちゃんはできひんの?なんや〜損するやんかぁ。』
やっぱりみんな抜いてるんだなぁ、、、抜いてる子が人気出るんだぁ。舐める子もいるんだなぁ。メンズエステのこと何も知らなかった。もう無理だぁ。
その次の予約はリピーターさんだった。
もう辛すぎて色々話してしまった。
私『○○さんはメンズエステで抜かれたこととか、なめられたことあるの?』
リピさん『…あるよ(笑)向こうからやってくる分は、もうラッキーって思ってる(笑)』
私『やっぱ抜いてもらった方がラッキーなんだぁ。私できないやぁ』
リピさん『みことちゃんはやらなくてええんちゃう?みことちゃんと話してると楽しいねん。』
嬉しかったけど、正直なにか腑に落ちなかった。私の中のメンズエステ価値観は周りの偏った意見を聞いたことで
『抜くことがゴール』になっていて
抜けない私は中途半端な時間しか提供できていないと思っていたから
その言葉に救われなかった。。
そのリピーターさんの施術の終盤。
私『ギンギンで終わるのってしんどくないの?』
リピさん『ギンギンで終わらされるんはしんどいなぁ』
私『それって抜いてってこと?』
リピさん『最後、ちんこ付近やらんかったらいいやん!』
私『ああぁぁあ〜なるほど!!!途中にちんこ付近いれて、最後はちんこ付近やらんかったらいいんか!!』
(※ちんこちんこ言うな。)
目から鱗だった。
そういう発想がなかった。
メンズエステとはなんだ?
次の出勤から鼠径部はしっかりトリートメントするけど、最後は肩揉みとかヘッドマッサージで終わるようにした。
抜いて客は私の施術は物足りないことがわかり、次第にこなくなり
お客様の層が綺麗に分かれてきた。
ただ、メンズエステってなんなのか。
全然腑に落ちないまましているのは
気持ちが悪くて
リピーターさんたちに聞きまくった。
『○○さんにとってメンズエステってなに?』
『メンズエステはセラピストによって十人十色やからなぁ。確かに難しいなぁ。そんなに考えんでええんちゃう?』
『難しいなぁ。酒のないキャバクラみたいなもんちゃう?』
『かわいいねえちゃんにマッサージしてもろて身体の癒しどころ。おじさんにされたくないやろ?』
『心の癒しどころ』
答えも十人十色だった。
なに?メンズエステって十人十色でいいの?
抜く人もいれば抜かない人もいていいってこと?なんで抜かない私に来てくれる人もいるんだろうか。
みことちゃんとの会話が楽しい。おもろい。とリピーターさんたちは言ってくれていた。
それってもしかしてキャバクラでいいんじゃない?
試したくてメンズエステとキャバクラを掛け持ちした。(行動力w)
メンズエステは1対1だけど、
キャバクラは1対大人数とか、
大人数対大人数だった。
私には合わなかった。
私は1対1が合うってことだけわかった。
キャバクラは2週間経たないうちにすぐ辞めた。笑
メンズエステってエステだよな。
あ!リピーターさんがマッサージ1番上手って言ってた子とどう違うのか聞いてみよう!!
出勤しリピーターさんがくる。
私『この前マッサージ1番上手い子いるって言ってたやんなぁ。私のとどう違うの?』
リピさん『あぁ!あの子も全然抜いてくれへん子やでぇ。頑なに近寄ろうともしてくれへん!でもほんまにマッサージうまいねん。たまに行きたくなる。あの子はこんな感じでやってたなぁ』
その上手な子の技術をお客様通して学んでいった。
メンズエステで、頑なに近寄ろうとしないけどお客様つけてる子も現にいる!
私も抜けないから
話しやすくてトリートメント上手な子になろう!!
メンズエステってよくわかってないけど
なんか自分の中で固まりつつあるものがあった。
なにか固まったものがあると
抜いて客がきても、
『きたこれ。リピーターさんにならなくていい人!テキトーにやろう!』
人によって対応をかなり変えた。
(今思うとこれもどうかと思うが、その頃の私のメンタルにとって、これが最善策だったのかもしれない。)
2店舗目のお店は週末だけの出勤であったが、
抜きをせずに
週末全て満枠続きにすることができていた。
神奈川・東京掛け持ち編
関西で開業してみると
少しずつ自分のやり方に自信がついてきた。
よし、独立して自分のお店を待とう!
メンズエステを初めて5年経った。
23歳だった。
オーナーさんと仲良くさせていただいていたので、開業の仕方はわかっていた。
ルームを借りて備品を揃える。まずは安いものでもいい。頑張れば50万あればできる。
(関西のマンションは関東に比べ安い。ソファ、タオルなども極力安いものを選んだ)
開業届けのことなどは自営業しているリピーターさんに聞いた。
2店舗目は約5年続いた。
2店舗目をきれいに辞めて
商用マンションの一室で
メンズエステを開業した。
リピーターさんたちは来てくれた。
そしてメンズエステ集客サイトに載せると
すぐに新規のお客様はきた。
5年ほど前はサイトに載せれば集客はできる時代であった。
突き進んだ私は他のセラピストもいれて
業務委託契約で活動してもらおう!となった。
2人応募がきた。一緒に活動することにした。
だがしかし。
そのセラピストの子達にお客様をつけることがすごく難しかった。
1人はすぐに辞めた。
お客様がつかなかったから。
私にお客様をつけることは自分が努力したらいいだけだったんだけど、
他の人に努力を強いることは好きではなかったが、お客様をつけないと、、。
一緒に残ってくれたその子の強みを考えた。
その頃の私はその子のありのままを見るのではなく、
その子の見た目から連想できるキャラを
頑張って演じてもらおうとしていた。
その子を売りたいがために無理させていたのだ。
見た目SっぽいからSキャラでいこうよ!
『頑張ってSっぽくしてみます!』
頑張ってくれた。。
でもそれはその子本来の強みじゃないから
上手くいかなかった。
私もその子にお客様をつけてあげたかったし、
その子も私のためにお客様をつけたかった。
ブログなどSNSの発信までしてくれた。
ただ、今思うとそのブログも数だけは増えるが、内容は無難すぎる内容だった。
なんのために更新しているのか。
その頃は必死だったので視野が狭く、
考えられなかった。
私にはお客様はつく。
その子にはお客様をつけてあげれない。
それが辛すぎた。
その子だけ辞めてもらうのも嫌で、
思い切って開いたお店を1年半ほどで閉じた。
波瀾万丈の極みである。笑
神奈川で初ファミリータイプのお店
本業の関係で関西を離れ
神奈川へ行く。
神奈川でもメンズエステをした。
自営店も含めるとここで
メンズエステは4店舗目。
初のファミリータイプだった。
でもここのメンズエステ
いろいろとやばかった(笑)
かわいい!希望の光だ!
とすぐ採用してくれた。
メンズエステ歴があるというと
研修はなしだった。
初出勤の日、
お局とお局パート2のセラピストと私の3人だった。
2人ともすごくだるそうだった。
二人の会話は『はぁ〜だるいよね〜。今日もどうせ客こないっしょ。この店暇店だからなぁ。ていうか、クソ客しかこないじゃん。キャハハ』
私は、ドン引いた。なんで出勤してるん!?と思った。この人たちとはあまり関わらないでおこう。と思った。
私に入ってくれたお客様には私なりに全力で対応させていただいた。リピーター率はどんどん上がってナンバーワンセラピストになった。
周りのセラピストがこんなんだから
すごくもなく当然であった。
ただ、私は他のセラピストから
かなりうざがられた(笑)
普通に無視された。こわって思ったけど
まぁいいやって思った。
私はナンバーワンセラピストといえど
そもそもお客様の数はすごく少なかった。
このお店はすぐに潰れた。
あのお店はセラピストがよくなかった。
そのセラピスト達をなんとか教育しようとしないお店も悪かった。
反面教師にしようと強く思った。
このお店は半年ほどだった。
しっかり経営のグループでTwitterを始める
メンズエステ5店舗目も神奈川の
ファミリータイプのメンズエステ。
京都の頃からワンルーム慣れの私だが
4店舗目のファミリータイプで
びっくり仰天だったからこそ
他のセラピストを見たかった。
だからまたファミリータイプにした。
メンズエステ歴あると言ったが、
研修がしっかりあった。
ルールもしっかりしているお店であった。
すごくしっかり経営されているグループ。
この店から
【メンズエステは風俗行為をしてはいけない。法的にアウト!】ということを知り
私、知らないうちに守り切っていたかぁ!
ということと、
ダメなことをしているセラピストもいるのかぁ!ということと、
ダメなことを誘導しようとするお客様もいるのかぁ!ということを知る。
よく知識ないまま自店を持っていなぁと思った。。猪突猛進も大事だけど、
危険だと改めて感じた。
この店からセラピストもTwitterを更新する!
という意識が芽生えた。
周りのセラピストみんな意識高くて
Twitterもブログも更新するし
お客様が来店されると
スイッチが入り、他の部屋からケラケラと楽しそうな笑い声が聞こえる。
素敵〜〜〜。
私も楽しくメンズエステができた。
この店に在籍して本当に視野が広がった。
メンズエステって楽しいエステだなぁと。
定期的にセラピスト個人個人に
『最近どう?』と様子を伺ってくれる。
セラピストを大事にしてくれるお店であった。
またファミリータイプのいいところは
セラピスト同士仲良くなると
情報をシェアできる。悩み相談ができる。
私はこの時よく悩み相談を受ける側だった。
私ってもしかして悩み相談しやすいの?
薄々感じ始めた。
「密着」を知る
いろんな人の悩みを聞いていく中で、
人によりキャパは十人十色で
その人なりのメンズエステの楽しみ方が
あるなぁと視野がかなり広がった。
4店舗目のお店ではリピート率は70%くらいを維持していた。
リピート率が張り出されるお店であった。
それで病む子もいればやる気が出る子もいる。
様々であった。
そのグループ店は値段が比較的安めだけど
密着はあまりないお店として有名であることを
後々知っていく。
『密着』という概念をそもそも知らなかった私。ひっつくのは膝とか腿くらい。それ以上を知らなかった。
とある日、他のセラピストと話をしていた。その子はここの店と別の店を掛け持ちしている。
この店はライトだからこそ貰える額が少ない。
もう一つのお店はもっとディープに密着するからもらえる額が多い。ディープな方1本にしようかと思ってる。と。
『ちょっと待って、ディープなメンズエステってなに?』知りたかった。
その子に聞き込み調査してその子と同じ店を掛け持ちし始めた。(行動力w)
掛け持ち店これが5店舗目だ。
5店舗目、求人連絡の際に『メンズエステしたことあるけど、ブランクがかなりあります。研修しっかりしてほしいです!』と連絡を入れた。面接の日に採用であれば、そのあと研修をしましょう!と。
採用されて、しっかり研修してくれた。
なんだこの密着施術は!芸術だ!
のめり込んだ😂
もしかしてこれがメンズエステじゃない!?
ここにきていろいろと伏線回収ができた。
男性が喜ぶドキドキした刺激もあり、
柔らかく包み込み、癒しもある。
そしてしっかり圧のかかるトリートメントで身体がほぐれる。エンターテイナーじゃん。
研修セラピストさんに恋しそうになったw
(あ、男の人が好きです、私)
メンズエステは可愛いだけじゃダメだし
鼠径部だけやってたらいいじゃん!もダメだし
ほぐし!だけでもダメだ。
会話もドキドキも癒しもほぐしも
見た目の綺麗さも。
メンズエステの深さを目の当たりにした。
私、これやりたい!!
4店舗目、5店舗目掛け持ちが続く。
推され方の違いから知ったこと
とある日に4店舗目(ファミリータイプ)の方に
新人セラピストさんが入ってきた。
すごく波長が合って意気投合し仲良くなった。
この人もオーナーセラピストしたことがある子だった。(私は波瀾万丈だったが、私よりもっとちゃんとしっかりしたオーナーさんである)
みことちゃん、都内に出た方がいいよ。
体力あるし、いろんなお客様と会った方が伸びそうだね!って話をしてくれた。
素直な私はしっかり間に受けた(笑)
自分で調べて、とあるお店に面接に行った。
採用してもらった。
それは6店舗目である。そこでも研修はしっかりしてもらった。芸術であった。わくわくしかなかった。
4店舗目1年ほど続けて辞めて、
5店舗、6店舗目の2つを掛け持ちした。
5店舗目、消費税増税に乗っかって、
料金をかなり上げ出した。
リピーターさん達から『高い』の声をよく聞いた。私的にも『たしかに』だった。
値上げしてから、納得いかなくてすぐ辞めた(笑)
5店舗目の方にリピーターとしてきてくれていた方々が近くのここの店に在籍してよ!と言ってくれて、近くのお店に在籍した。(素直w)
そこで7店舗目。
6店舗と7店舗の2つの掛け持ちとなる。
両方エリアは全然違ったので
新鮮で楽しかった。
7店舗目の方も研修をしてもらったが、
私のトリートメントを見て
この店で1番上手いわ!と
オーナーさんが目をつけてくれて
かなりプッシュしてくれた。
瞬く間にそこの店のナンバーワンセラピストになった。
それとは逆に6店舗目の方。
憶測であるが
そこの店の女性店長はスレンダーきれい系を推す人であった。推される人がみんなそんな感じであった。(憶測であるがね。)
私は普通体型のどちらかというと可愛い系だったので、新人なのに全然推されず、
自分でフリーで入ってくれたお客様を
リピーターさんに繋げないといけなかった。
逆に実力を試すことができて勉強になった。
来ていただいたお客様と楽しい時間を過ごし、
徐々にリピート率を上げる。
『リピートしていただくためには、フリーで来てくれたそのお方に、
印象に残る幸福時間を味わっていただくこと!』この気持ちを改めて待つ、
初心にかえることができたし、かなり勉強になった。
6店舗目は私を推してはくれないが、
集客力のあるお店だったこともあり、
入店2ヶ月ほどで前日予約、
当日予約も含め満了続きには、させていただくことができた。
ちやほやされる7店舗目。
自力で頑張らなければならない6店舗目。
同じセラピストでも店により対応は
こんなに違うのね。と知る。
7店舗目で新人研修をすることになる。
こちらのお店では満了でない日はなかった。
店舗側が推してくれる×自分も楽しんで頑張れていたからだ。
新人さんの予約も伸び始めた。
あれ。私、自分でお店してたときは他のセラピスト伸ばせなかったのに、
今、伸ばせてるじゃん。なんで?
そもそもの自分の技術があがったのと
人はそんなに簡単に変えれないし、
演じれないと学んだ。
だからこそ、その人自身の良さを見ようとしているからなのか。
しかもその方がその人自身も生き生きしていて楽しそうにメンズエステしている。
過去の私は単純に伸ばし方が下手だったんだ。
勝手に決めつけていた私が悪かった。
お悩み相談・講師みことさん誕生編
『お悩み相談、講師のみことさん』スタート
メンズエステの奥深さにはまり
個人のTwitterを作り出す。
それが今の『お悩み相談、講師のみことさん』である。
ただ、この頃はぜんっぜんフォロワーが伸びなかった(笑)
何度も消そうと思った。
なにを更新すりゃいいんだよぉ〜。
何度も更新内容を変えて様子を見た。
最初はセラピストさんの愚痴などを聞きながら
セラピストさんの身体のメンテナンスをしたかった。(整体)
メンズエステで働いていると
たくさんストレスがあるのは知っていたので
吐き出すところを作りたかった。
だから身体の発信をし続けていた。
うん。でも全然伸びなかった(笑)
まぁ、いいやと思い、更新だけは続けてみた。
7店舗目のお店、
新人研修をしながら
お客様を接客させていただきながら
新人セラピストではない
長くいるセラピストのお悩み相談ものることも
多々あった。
なぜか私は他に人に言わないであろうと
信用されていた。だから言いやすいと。
なんでだろう。もちろん悩み相談してもらって
それを他の人に言ったところで
何の意味もないので言わないのだが、
なんで信用してくれるのか
わからなかった。
私がまず自分のことをあまり包み隠さず
話すからであろうか。
そんなことは置いといて、
セラピストさん達は
共通して言いづらい悩み相談は
目を逸らして話すことに気がついた。
たしかに言いづらいことを話すのって
すごく勇気いるよね。
ここでの気づきを
Twitterのみことさんに活かした。
整体しながらお悩み相談じゃ、
言いづらいよな。
しかも初対面のよくわからんやつに!
あえて過激店に
Twitterのお悩み相談を
ライン通話でお悩み相談に変更した。
目を合わさず、声だけで繋がる。
こうしたら話しやすいんじゃない?
これが当たった。
ライン通話でお悩み相談
してくれる人が増えた。
そして更新内容を身体の知識発信から
メンズエステで少しでもためになる発信をしよう!と思った。
悩んでいる方がこんなにいるなら
その悩んでいる誰かにとって
少しでもヒントになる意味のあるツイートをしよう!と思った。
そうしたらフォロワーさんが前とは段違いに
少しずつ少しずつ伸び始めた。
とあるお店から
うちの店で新人研修しながら在籍してみませんか?と連絡が来た。
在籍して新人研修した。(行動力w)
これが8店舗目。
3つ掛け持ちはしんどいので
6店舗目の全然推してくれなかった店を辞めた。地元に帰ると嘘をついたw
7店舗目と8店舗目の掛け持ちとなるのだが、
Twitterで過激なお客様対応に悩むセラピストさんたちを見かけるようになり、
私も過去あったなぁ。
今の私なら過激要求をしてくるお客様をうまく扱えないだろうか。
ちょっと過激店にあえて入店しよう。
7店舗目のよくしてくださったお店。
辞める理由なんて一切ないくらい
よくしてくれたお店だったからこそ
正直に理由を言いたかった。
『わたし、過激店舗に在籍してきますわ!』と。
笑って見送ってくれた。
8店舗目と9店舗目(過激店)の掛け持ちとなる。
過激店と言われるほどだから少し身構えて出勤した。
みんな同じセリフを言ってくる。
『抜いて!』
心の中で(でたぁぁーーーー)だった。
なんなら少しテンションあがった(笑)
いろんな返事の仕方を試せて楽しかった。
(きもいな、私)
なにかのヒントになるかもしれないと思い
それをTwitterにも更新した。
押し倒してくる人もいた。
笑顔で押し倒し返した。90分戦い続けることもあった。(これはヒントにならないであろうからツイートしなかったが。笑)
フォロワーが増えだす
8店舗目の方の
新人研修はとても楽しかった。
私もかなりの学びになった。新人さんがこない間は在籍し、
いちセラピストとしてお客様に楽しんでいただくことが私の楽しみになっていた。
同じ時間を過ごすのならお互いが楽しい時間を!
自然とこんな意識で活動させていただいてる自分に気づく。
オーナーに貴女はこの店のエースの一角だと言っていただいた。
Twitterをしていく中で
非常に気になるセラピストさんがいた。
個人店を経営されていて
最近始まったお店。
Twitter見ていると個人経営のお店ってけっこうありますよね。
『わぁ、この方、自分でお店立ち上げているんだ!すごいなぁ!会ってみたい!』
だから面接に行った(笑)
採用してくださった。
ただ、私が自分のお店持っていた頃を思い出す。全然お客様がつかなかった。
全力で自己アピールしてお客様に興味を持っていただかないといけなかった。
私は顔出しするつもりは一切なかったし
なんとか自分をアピールする努力を続ける。
久しぶりに『暇』を経験して正直病みそうだった(笑)
オーナーさんのお人柄はすきであったが、自分がどうにかなってしまいそうで
大変申し訳ないが、すぐに辞めさせていただいた。1ヶ月もいなかった気がする。
これは完全に私の自己中な入店の仕方、退店の仕方なので真似しない方がいいです。
ここを数えるなら10店舗目。
その時の自分に合うお店、合わないお店もあるんだなぁと。合わないと思ったら申し訳ないが、辞める勇気も必要なのかもしれない。。
Twitterの方は
お悩み相談を通話でなく、LINEチャットでの意見もあって、LINEチャットのみにした。
チャットに変えると悩み相談の数がさらに増えた。やっぱり言いづらいこと、話しづらいことは距離遠い方が言いやすいのか。
あとはチャットの方がたぶん気軽にできるんだろうなぁと。
ご自身の技術で悩む方も多かったので
レンタルルームを借りて
今の私のメンズエステレベルで良ければと
メンエスメニューも作った。
ちなみに男女可です!
徐々にみことさんのフォロワーさんが
増えてくる。
Twitterからのご予約も増えてきた。
8店舗目のお店はもともと
半年の契約であった。
半年が経ち、オーナーさんから
今後も続けてくれないか?
とお話ししていただいたが
私的には半年で辞めると決めていたので
半年で終わらせていただいた。
ここもすごくいいお店でした。
9店舗目の過激店も
過激店でも過剰なことをしなくても
自分の好きな施術をしていて
お客様に満足していただけると
リピーターさんはついてくださる!
この証明ができたので
長居もしたくなかったし半年ほどで辞めた。
みこと先生の活動に専念
そして今、メンズエステは
Twitterのみこと活動だけである。
現在は過去、本当にしたかったこと
『お悩み相談しながら整体』も
メニューにいれている。
これはまだそんなに需要はないが。笑
一部のコアな方々のリピート、月1、2回ほどくる新規予約のみである。
でもメンズエステトリートメントを
受けにきて学んで
目を輝かせてくれるセラピストさん達を
見れることが、かなりの幸せである。
あとは顔も出していないし、
堅苦しいツイートしかしていない
みことに入ってくれる一部の男性ユーザーさんとも幸せな時間を過ごせている。
10年前、メンズエステがわからず
彷徨いながらメンズエステをしていた私が
今はメンズエステを楽しみながら
やらせていただいている。
メンエスを楽しんで!
メンズエステを楽しむためには
自分が変わっていき、成長していく必要も
少しあるのかもしれませんね。
今ストレスがあるセラピストさん。
同じ場所に居座り、視野が狭いままだと
ずっと同じストレスを感じることになります。
今ストレスを感じているのなら
周りを少し覗いてみたり、
他の人の意見を積極的に聞いてみたりして
視野を広げると心の余裕に繋がる可能性は
たくさんあります。
私のメンズエステの10年の歴史
波瀾万丈ですが、笑
包み隠さず全て書いてみました。
まじのノンフィクションです。
(ただ、内容にはお店のマイナスになることも
書いていますので、聞かれてもお店の名前は絶対に明かしません。)
ここまで読んでいただきありがとうございました。
おわり
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