トップセラピストに聞く！「男の隠れ家」/ 姫咲ゆりな
メンズエステ界で活躍する人気セラピストを恋愛コラムニストとしても活躍する、ライターのミクニシオリさんがリフガイド女子部としてインタビューします。人気キャバ嬢だった経験を活かし、現在メンズエステで活躍する姫咲ゆりなさんにメンエスでも使えるキャバテクについて聞いてみました！
夜職スキルはメンエスでも活きる
今メンズエステに、他の夜職と兼業する子や、他の夜職から鞍替えをしてくる子も増えています。多くの夜職は男性と接する機会があるので、その経験をメンズエステにも活かせるはず。
今回はキャバクラから未経験でメンズエステデビュー、3ヶ月ですでにトップセラピストとして活躍されている姫咲ゆりなさんにお話を聞きました。キャバクラでもトップを張っていた彼女が、メンズエステで活かしているトーク・コミュニケーション術、必見です。
18歳でキャバクラデビュー。決めては「働きたい人の下で働くこと」
ミクニ 姫咲さんはまだお若いと思うんですが、どうして夜のお仕事をはじめられたんですか？
姫咲 私の場合、最初にはじめたのはキャバクラでした。きっかけは、知り合いの紹介です。キャバクラの華やかなイメージに興味があったし、紹介してくれた人が信用できる人だったから。この人の近くでなら、働いて後悔することはないなと思って、18歳になってすぐにキャバ嬢になりました。はじめてみたら思ったより大変なことも多かったけど、それ以上に社会勉強として得るものが多かったから、長く続けられました。
夜のお仕事はたくさんあるけど、私は「キャバクラやった子は他の夜職でもうまくやれる」と思ってるんです。メールのマナー、あいさつのマナー、テーブルマナー……キャバクラに来るお客さんはお金を持っている男性が多いので、社会で必要なマナーをたくさん教えてもらうことができるんです。そういうマナーが必要ななかで、お客さんとの距離をいかに縮められるかが、キャバ嬢として売れるためのテクニックです。お金をもらう側としてのマナーを身に着けながら、その立場の中で求められる距離感、女性としての魅力を学べました。
ミクニ 姫咲さん、キャバクラ愛もお強いんですね。そこからどうしてメンズエステに？
姫咲 それも、知り合いの紹介なんですよ。私、働く場所を決める時は「この人の下で働きたいと思える人の下で」と決めているんです。『男の隠れ家』は、お世話になっている人が運営に携わっているお店だから、やってみることにしたんです。
お給料やアドバイスをくれるスタッフ側の人たちと、自分がどれだけ気が合うのか。夜職だからこそ、お店との関係値を大事にしたいと思っています。女の子は褒められた方が伸びると思うので、自分が伸びる環境を自分で選ぶのも大切だと思います。
ミクニ 『男の隠れ家』は2020年10月にオープンしたばかりのお店ですよね。実際、未経験で入店してみて、どうですか？
姫咲 正直、キャバクラと比べるととても働きやすいです。キャバクラはお酒が入るから気が大きくなってしまう男性も多かったけれど、メンズエステのお客様はとても紳士的で優しい方が多いです。私は未経験で入店したけれど、月に1回は講習もあるので、未経験の方でもマッサージを一から覚えていけると思います。現に私がそうですよ（笑）。
とにかくお客様が優しいので、他の夜職経験がある子なら、その働きやすさがわかると思います。うちのお店は待機所で女の子どうしコミュニケーションすることもできるので、悩みも共有しやすいですよ！
錦糸町は夜の仕事をしている子も多いけど、歌舞伎町や六本木のような場所と比べると、着飾りすぎていない感じの子も多くてフレンドリー。お客さんも中小企業の社長さんとか、安定しているけど華やかすぎない人が多くて、本当に人情味のあるいい街です。
ナンバーワンキャバ嬢の「夜職テク」を活かす
ミクニ キャバクラにいただけあって、姫咲さんはトークがお上手ですよね。そのトークスキルは、やっぱり接客にも活きているんですか？
姫咲 めっちゃ活きてると思います！メンエス未経験でもなんとかやれているのは、男性とのコミュニケーション方法をキャバクラで培っているからだと思います。
マッサージは私より上手な人もたくさんいると思うけど、そういうところで弱気になって「新人なんで……」って言ってしまったらそれまでですよね。だから、はじめてのお客さんにはまず自分のPRポイントを伝えるようにしています。自分から話すことで、お客さんとの話が広がることもあるし。
まずは、私と2人きりの時間を過ごしているということに価値を感じてほしいんです。だからスタイルキープは努力しているし、お話も楽しいと思ってほしいと思ってます。メンズエステなので、盛り上がったら逆に黙っていくんですけどね（笑）。
ミクニ 他の人でも真似できそうな、トークのテクニックってありますか？
姫咲 そうですね〜。私はまず、絶対ふることにしている話題が３つあります。
1つ目は、今日何をしていたのか。どこにいたのか、なんでいたのかまで聞くと、話が広がるしその人のことを知れるから。
2つ目は、このあとどこに行くのか。場所の話をたくさんすると、共通の話題がでやすいと思ってます。男の人って食事が好きな人も多いから、おいしいごはんの話になるとけっこう盛り上がるんですよ。
3つ目は、お相手の職業ですね。職業を聞いておくと、その人の行動時間帯がわかるようになるから、営業メールが送りやすくなりますよ。
この3つをきくだけでも、初回の時間ぜんぶ使っちゃうこともあります。とにかく共通の話題を探して、お互いの話に共感できるようになれば、それだけで仲良くなれちゃうと思います。
ミクニ 猛者。コミュニケーション猛者だ……！
姫咲 どんな話をされても、返せなかったら負けだと思って、相槌で話を終わらせないようにしています。だから私、なんの話題でもそこそこ盛り上がれるんですよ〜。もともとテンションも高めだし（笑）。
あとは私、お酒が好きなので、場所の話が出た時に「飲みに行こうよ！」って誘っちゃう時もあります。
ミクニ ええっ。メンエスでは珍しいかもしれないですね。アフターで飲みに行ったりするってことですか？
姫咲 そうそう。だって、飲むのは好きだし、その方が仲良くなれると思ってるから。最初のうちはお客さんもいろんな子が気になると思うし、離れやすいから。そういううちに飲みに行って仲良しになれたら、他の子よりゆりながいいって思ってもらいやすくなるんです。
ミクニ プライベートの時間に会うことで、恋愛感情を持たれてしまうことはないですか？
姫咲 ゆりな、思わせぶりはしないことにしているので、そんなこともなかなかないですよ。でも、もし告白とかされちゃったら「ありがとう♡どこがスキなの？」って聞いたりするかも。それでもダメだったら「今は仕事が一番大事だから、応援してほしいな」って言うかな。付き合えないって言葉を言ったら、関係ごと終わっちゃうから。そんなの寂しいですもん。
ミクニ 色恋営業は関係を短くさせちゃいますもんね。お客さんとの距離を取るのが上手そうですが、キャバクラ時代よりも稼げるようになりましたか？
姫咲 時給自体はキャバクラの方が高いんですけど、新型コロナの影響を考えると、メンズエステの方が安定して稼げると思います。そういう意味では、他の夜職でお茶を引いてしまっている子にもおすすめしたいな。
ミクニ そういうお金って、自己投資するんですか？
姫咲 しないしない。だって、ブランド物のバッグぶら下げてる女の子に親近感ってわかないでしょ？ それこそ六本木とか、高級感のある街だったらそういう振る舞いをする子もいると思うんだけど、ゆりなのウリはフレンドリーさだから。ブランド物に興味ないし、物欲もないから、全然使わないです。
ミクニ 偉すぎる……！でもそれも、キャバクラで磨いたコミュニケーション力とか、マナーとかが礎になっているんでしょうね。キャバクラテクニック、メンズエステにも応用できることがわかりました。
夜職のセカンドキャリアとしても応用可能
姫咲さんはキャバクラで活かしたトーク・コミュニケーションスキルを、メンエスでもうまく活用してご活躍されています。見た目も華やかなギャルタイプで、メンエスにはなかなかいない外見も上手に活かしている感じ。コロナ禍で稼ぎづらくなっている夜の街の女の子たちでも、活躍の場が広がる可能性を見出すことができました。
姫咲さんのトークテクニックは、やっぱりお酒の場で磨かれたからこそのものでもあります。トーク力を磨くために、逆にキャバクラに揉まれにいってみるのもありなのかも……⁉
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