トップセラピストに聞く!『Studio Amorous -スタジオ アモラス-』日比谷ちえ
メンズエステ界で活躍する人気セラピストを恋愛コラムニストとしても活躍する、ライターのミクニシオリさんがリフガイド女子部としてインタビューします。今回はスタジオアモラスで活躍する日比谷ちえさんにこれまでのセラピストとしての歩みや講師としての目標を聞かせていただきました。
女性向けサロンも経営する複業セラピスト
今回お話を聞いたのは、後楽園『スタジオアモラス』でセラピストを務めながら、女性向けサロンも経営する複業セラピストの日比谷ちえさん。もともと人見知りで男性とのお話も苦手だったという日比谷さんが、現在セラピスト歴3年、リピーター率の高いセラピストになれた理由をお伺いしました。
サロン経営×メンエスの二足のわらじ
ミクニ 日比谷さんは、もともと女性向けエステでの勤務経験があったんですよね。
日比谷 メンズエステに出会う前に、すでに7年ほど女性向けの痩身エステでの実務経験がありました。もともと自分のお店を持って独立したいという思いがあり、7年目で痩身エステを辞め、女性向けのエステサロンをオープンしました。自分のお店以外にも、どこかでエステティシャンとしてアルバイトしようと思った時に出会ったのが、メンズエステだったんです。
ミクニ なぜ、アルバイト先をメンズエステに?
日比谷 たまたま、知人がメンズエステで働いていたんです。知人に話を聞いてはじめて、メンズエステという職業が健全だということを知り、時給の良さなどを考えて、やってみたいと思ったのがきっかけでした。
ミクニ 現在は何店舗目ですか?
日比谷 掛け持ちしていた時期があることもあり、今は6店舗目です。自分のしたくないことはしたくない、というタイプなので、お店に入っても「合わないな」と思うと、数ヶ月でスッと辞めたりしちゃうのが私のスタイルでした。最初は何が正解か分からなかったので、外部講習に通ったりしながら、この業界の常識を知っていきました。そんな中で、自分にとってサービスが過剰に感じたり、お客様の層が自分に合わないと思ったら、すぐ次に移る、というのを繰り返しました。
ミクニ 自分に合う環境を自分で模索できること、大切ですよね。
日比谷 私の場合メンズエステは複業ということもあり、自分が無理をするのは違うかなと思っていました。時給やスタッフ対応も大切ですが、私の場合はやっぱり客層を重視していました。お客様に触れる時間が一番長いので、その時間を楽しく過ごせないと難しい。こればっかりは運ではあるのですが、オーナーの考え方が堅実だったり、女の子ファーストなお店の方が、客層も良かった経験が多かったなと思います。
ミクニ 本業のサロン経営も忙しくされているかと思いますが、どんなふうに時間を使って複業されているのでしょうか。
日比谷 私の場合は、日曜日を固定の出勤日にさせていただいてます。固定曜日で出勤する方がお客様にも覚えてもらいやすいですし、リピーターさんにも利用してもらいやすいですね。平日は基本自分のサロンに出勤して、サロンの予約が少ない日は、ゲリラ的に平日もメンエスに出勤する感じです。だいたい週6で働いています。
ミクニ タフですね……!稼いだお金はどのように使っているんですか?
日比谷 日曜の固定出勤はなるべくお休みしないようにしていますが、サロンのシフトでお休みは調整していますよ!今は本業の収入も安定しているので、サロンに新しく導入するエステ機器や新しい資格取得のための貯蓄や、新しい手技習得のための講習資金にしています。
人見知り・喋りベタを克服できた理由
ミクニ すごく堅実ですよね。目標に向かってしっかり行動しているというか、冷静沈着な印象です。
日比谷 プライベートではけっこう気分のムラが大きい方なんです。オンオフが激しいタイプなんですが、その分仕事の時は、気分の切り替えスイッチがオンになっているので「仕事の時の私」として、TPOや相手に合わせた自分として振る舞っているかもしれません。目標に向かって努力したいタイプではあるので、堅実かもしれませんが、気も強いんですよ。オフの時は引きこもりですし、お話上手ってタイプでもなかったり。
ミクニ となると、最初は接客で困ることもありましたか?
日比谷 もともと男性と話すのが苦手だったので、最初は対人関係や接客の本をたくさん読んで勉強しました。異性相手に接客するのははじめてだったのですが、恋愛工学の本や、モテテク系の本も参考になりました。本に書いてあることを実践して、人によって反応が違ってくるのはけっこう楽しくて、トライアンドエラーを繰り返すうちに、自分のスタイルを確率していきました。
ミクニ 向かないことも、勉強して実践したと。まさに努力家ですね。
日比谷 逆に、自分には天性の才能のようなものはなかったので、努力しないとダメだなと思っていました。天然で褒め上手だったりお話上手だったりするセラピストさんもたくさんいるけど、私はそうではなかったので。
ミクニ 自分では短所だと捉えている部分を努力できるのって、すごいと思います。
日比谷 昔実演販売のアルバイトをした時に、人見知りを打破することができた経験があるから、まずはいったん努力してみようと思えたのかもしれません。その時は知らない人に話しかけることも苦手だったけど、研修で言われたことを気をつけてみると、実際に会話がはずんだという経験があって。人間、一度成功すると成功のビジョンが見えてくるようになるというか。
ミクニ メンエスは接客業の一種だと思いますが、ではセラピストとして働きながら、人見知りな性格を改善することもできるのでしょうか?
日比谷 成功体験ができるまでは緊張すると思いますが、まずはトライアンドエラーを繰り返してみるのは大切だと思います。現に私も、実演販売とメンエスを経て、だいぶ人見知りは解消できたのではないかなと思っています。
ミクニ ”元人見知り”として、接客で気をつけられていることなどありますか?
日比谷 とにかく目を見てお話することと、笑顔でいることですかね。実演販売員をするまではまったく他人の目が見れなかったけど、それができるかできないかで、信頼感が生まれるスピードが全然違うんです。
講師として、接客の相談にも答えていきたい
ミクニ 日比谷さんは講師としても活動されていると思いますが、生徒さんにも”人見知り”というお悩みは多いですか?
日比谷 引っ込み思案だったり内気な性格で接客に悩む子も多いです。でも、やる気がある子はきちんと乗り越えていきますよ。目を見て話すのが苦手なら、あえてたくさんハグしながら喋ったり、方法はいろいろあります。会話も、マッサージが痛くないかなどコミュニケーションしていくなど、小さいところからトライしていくように教えています。
ミクニ 日比谷さんのところにいらっしゃる生徒さんは、どんな子が多いでしょうか。
日比谷 私に来る子は、施術スキルに自信がないという子も多いですが、そもそも接客が恥ずかしいという子が多いですね。男性にくっついたり、甘えたりするのが恥ずかしかったり、自分に自信がないという子も多いです。
でも、誰にでも長所短所ってあるじゃないですか。たとえば、恥ずかしがりな子は周りを見ているので、気遣いが上手だったりするので、まずはいい部分を褒めてあげたいですね。伸ばしやすいところを伸ばし、踏み出せる範囲のことを一緒に考えていっています。
ミクニ これからセラピストとして働く子に、メッセージをお願いします。
日比谷 私は楽しくないことはできないタイプなので、自分に合わなかったら逃げたりしちゃうけど、真正面から受け止めて悩んでしまう子もいると思います。つらかったり悩んだりする時は、自分が苦しくならない方法を考えてみてください。辛いまま続けたりせず、自分を見つめ直したり、誰かに話を聞いてもらったりしてみてほしいです。私も講師として、地方に遠征したりすることもあるので、できる限り相談に乗ってあげたいです。
「努力の人」だからこそ、学べることも多い
のんびりした空気感を纏いながらも、冷静で合理的な考え方で、セラピストとしての施術スキルを磨いてきた日比谷さん。「天性の才能はなかった」と語る彼女だからこそ、これから努力していきたいセラピストさんたちの心を理解してくれるはずです。講師としての日比谷さんに興味を持った方は、一度Twitterからご連絡してみてくださいね。
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